呼吸法とエンジンのクランクは似てる!

Moin!
最近、ふとあることに気がつきました。
呼吸法とクルマのエンジンが似ている、
ということです。
まず、クランクというのはピストン運動を回転運動に変える機構のことなのですが、一つ重要な点があります。
それは
死点
があること。
これは回転力がなくなるポイントのことで、クルマのクランクではフライホイールという部品で慣性力によって回避しています。
人間の呼吸も、吸気排気に応じて横隔膜が上下運動しています。
さらに偶然なのか音楽の拍感も円運動と形容されることもあります。
私は同様に、この人間の横隔膜の上下運動にも運動エネルギーのなくなる死点があり、それが歌唱の際に呼吸の妨げになっているということがあるのではないかと思っています。
歌では特に歌い出し(伊atacco、独einsatz )が問題になります。
ブレスを取って歌い出そうと思っても、吸いきって死点になっていてはエネルギーがありません。そうなるとは意識的に力技でやるしかなくなり、不要な硬さの原因になります。
それを避けるためにこのような死点の手前で歌い出す必要がありますが、これを意識でやるには非常に難しい。なかなかできないのです。
クルマのエンジンはピストン運動によって“勝手“に吸気と排気が繰り返されます。
人間も同様に普段は無意識に繰り返していますよね。
歌唱時の吸気を無意識にやるにはどうすればよいか。
師匠のアドバイスで気がつきました
排気の反動で吸気する
(まさに反動=フライホイールの慣性のようですね)
吸気の量は排気の仕方で調整する
こうすれば勝手に吸気に入ったところで歌い出せば良いので、死点が回避できます。
ところで、皆さん、合唱などやられている方で軟口蓋を上げろ、と言われたことはありませんか?
どの本に記載されていたか定かではありませんが、軟口蓋はあくびなど吸気動作の際に上がります。
歌唱は排気状態にあるので、そこで上げろと言われても上がりません。
上記の方法では、共鳴腔が広がる吸気状態から勝手に歌い出すことができるので響きという点でも利点があるかと思います。
ところで昔の20世紀初頭の歌手のエピソードで、呼吸法だけで五年間費やした、というのを聞いたことがあります。
それくらい大事なことなのです。が現代ではそこまで時間をかけることができないように思います…
歌唱には歌い出し以外にも技術的なハードルはもっと沢山ありますがそれはまたの機会に。
いやはや歌はスポーツ同様、無意識を意識的にコントロールする非常に難しい分野です。
その難しさと極めた人の神々しさを実感します。
正に神の域。
古くから芸術は神への捧げもの、神との対話などとされてきましたが、よくわかる気がします。
ではまた。
Aufwedersehen!

Schreibe einen Kommentar

Deine E-Mail-Adresse wird nicht veröffentlicht. Erforderliche Felder sind mit * markiert.